2010年5月以降、Androidアプリケーションの開発者に向けて、シャープから開発者専用端末「JN-DK01」が発売される。シャープ製のAndroid端末「IS01」をベースにした端末。
シャープ、Androidアプリ開発者向けの端末を販売へ - ケータイ Watch
それに関連して、シャープからAddOnが提供されていたので、そのAddOnをAndroidのSDKに組み込んでみた。
SH Developers Square - SDK AddOn ダウンロード
基本的なやり方は、上記ページに書いてあった方法と同じ。
1. AddOnのzipファイルをダウンロードして展開
2. 展開したフォルダを%ANDROID_HOME%\add-ons下に移動
3. Target IDを確認
コマンドラインから
# android list target
を入力し、SHARP JN-DK01 AddOnのTarget IDを確認する。
環境によりTarget IDは異なる。自分の環境だとTarget IDは5だった。
4. AVD (Android Virtual Device)の作成
AVD名「JNDK01」、SDカード容量「128MB」、先に確認したTarget IDを指定してAVDを作成。
# android create avd -n JNDK01 -t 5 --sdcard 128M
AVDが作成できると、以下のように表示される。
Created AVD 'JNDK01' based on JN-DK01 (Beta version) (SHARP Corporation), with the following hardware config:
hw.lcd.density=240
disk.cachePartition.size=5M
disk.cachePartition=yes
vm.heapSize=24M
hw.ramSize=256M
5. Emulatorの起動
作成したAVD“JNDK01”を指定して、Emulatorを起動。
# emulator @JNDK01 -qemu --cpu cortex-a8
AVD名以下のコマンドオプション「qemu --cpu cortex-a8」を指定しないと自分の環境ではいつまでもAVDが起動しない、という状況になった。
また、起動が完了するまで、結構時間がかかるので注意。ロゴ画面の状態がかなり長く続く。
起動直後、アラートが出る。これは「Wait」でも「Force close」でもどちらでも構わないようだ。
Cntrl-F11とCntrl-F12で横置き、縦置きがスイッチングできる。
横置きから
縦置きへ。
しばらくすると画面が縦向きで再描画される。
ちなみに、EclipseのADTに含まれているAndroid SDK and AVD Managerから直接Emualtorを起動することはできない。AVD ManagerでAVDの作成はできるが、AVDを指定してプログラムを実行しようとすると、「Waiting for HOME ('android.process.acore') to be launched...」というコンソール出力で止まってしまった。
6. 自作アプリのインストール
Eclipseから直接AVDを指定して起動できないので、自作Androidアプリは、apkファイルをEmulatorへインストールして実行確認。
apkファイルのインストールは、#emulatorコマンドでエミュレーターを起動したままの状態で、コマンドプロンプトからapkファイル名を指定して行なう。
#adb install c:\andrido_sdk\hogehoge.apk
C:\andrido_sdk>adb install C:\andrido_sdk\hogehoge.apk
17 KB/s (18755 bytes in 1.041s)
pkg: /data/local/tmp/SimpleRSSReader.apk
Success
Successとでればインストール成功。
以下のように、自作アプリも実行確認できます。
少し触ってみた印象としては、画面が表示されたり引っ込んだりといったときに多少エフェクトがかかって表示されるのですが、そのエフェクト表示が遅く、実行速度が重たい感じです。
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