2010年3月18日木曜日

Androidアプリを公開・販売できるマーケットそれぞれのまとめ

2010年4月1日からXperiaが販売されることになり、ソニー・エリクソンのサイトやドコモのサイトでもAndroidアプリがダウンロードできるようになる。

Googleの「Android Market」、ソニー・エリクソンの「Play Now」、ドコモの「ドコモマーケット」、これら3つのサイトで、何が出来て、何が出来ないのか、現時点(2010年3月時点)でのポイントをリストアップしてみた。

参考:
「世界に通用するAndroidアプリを作ろう」、ソニー・エリクソンが開発者向けイベント開催:ITpro ページ2
「世界に通用するAndroidアプリを作ろう」、ソニー・エリクソンが開発者向けイベント開催:ITpro ページ3
報道発表資料 : 「ドコモマーケット」の提供開始について | お知らせ | NTTドコモ

1.「Android Market」

言わずもがな、Googleが運営するAndroidアプリ公開・販売サイト。

現在3万アプリほど登録されているらしい。

アプリを公開するためには、登録料として25ドルが必要。これはGoogle Checkoutにて決済。登録料なので、iPhoneアプリ開発と違い毎年支払う必要はない。

アプリ公開までの事前審査はない。アプリを登録したらマーケットで公開される。Android Market Content Policyに反するものや、ユーザーからの申告で悪質とGoogle社が判断したアプリは、遠隔で削除される。

日本のAndroid開発者は、海外向けにも、日本向けにも、アプリの公開と販売が可能。開発者は売上の7割を受け取る。

AppleのApp Storeの10万本という数には及ばないものの、3万本の中から、優れたアプリを見付け出すのが結構大変。

2.「Play Now」

ソニー・エリクソンが運営するコンテンツ公開・販売サイト。

日本市場向けのサイトもあるが、現時点では、この日本市場向けサイトではAndroidアプリの登録・公開はできない。単に情報提供サイトという位置づけらしい。

つまり、日本のAndroidアプリ開発者が、海外のAndroidユーザーに対してPlay Nowを通じてアプリを公開・販売することはできるが、日本向けにはGoogleのAndroid Marketを使ってくださいとのこと。開発者が受け取る割合はAndroid Marketと同じ、7割

Play Nowでは、Google Marketと違い、アプリ公開までの事前審査がある。審査は30日以内に終える体制とのこと。

登録は、submit.sonyericsson.com から誰でも可能。登録料や年会費は無い。つまり一切無料。

現在、Play Nowに登録されているアプリは、Java ME、Symbian、Windows Mobile、OSE(ソニー・エリクソン独自のプラットフォーム)などを対象としたもので、Androidアプリはこれからだが、ソニー・エリクソン製の携帯電話は世界で2億人の利用者がいて、1年間で2億件のダウンロードがあるらしい。

また、優れた開発者と認められれば、Hero Developerとして独自APIの情報などが提供され、資金や宣伝面でも支援してくれるようだ。これがPlay Nowでのイチオシらしい。

3.ドコモマーケット

NTTドコモが運営するAndroidアプリ公開サイト。2010年4月1日から開始される。2010年内には、ドコモマーケット独自の課金システムを整備するらしいが、それまではAndroid Marketから厳選した少数のAndroidアプリを紹介する情報提供サイトという位置づけのようだ。

ただし、ドコモマーケットへ掲載されるためには、以下が必要だ。

・掲載への申し込み
・掲載の申し込みができるのは法人企業のみ
・ドコモの掲載基準を満たしたコンテンツであること

申し込み後の手順は、「担当よりご連絡」後のことで、公開されていないので分からないが、恐らく申し込みには費用はかからないだろう。 また、掲載基準は当然の項目ばかりなので問題はないが、なにより、申し込みが法人企業に限定されていることが門を狭めている。個人プログラマーではダメだ。「iメニュー」のようで、なんともドコモらしい。


まとめると、現時点では、Play Nowもドコモマーケットも、結局はAndroid Marketへ接続する形になるので、Android Marketへ登録しておくことは外せない。

更には、海外へ向けて、Play Nowからも公開・販売してみてもいいかもしれない、という感じだろうか。

アプリ登録作業が複数サイトになってくると、登録作業は少し面倒になるが、アプリの露出を増やせる可能性が出てくる。Android Marketで埋もれてしまっても、他サイトからフューチャーされることがあるかもしれない。

開発者には、喜ばしい傾向ですね。


2010年3月30日追記
auでも、Android端末向けポータルサイト「au one Market」の開始が発表されました。
「明日に向かって昇龍拳: au Android端末「IS01」とAndroid端末向けポータル「au one Market」を発表」

2 件のコメント :

  1. Androidの場合にはこの段階でも3つのマーケットが存在するわけですね。

    iPhoneの場合と比べると、その選択肢の広さがメリット&デメリットの両方ありそうですねぇ。

    うまくユーザーをナビゲーションするサイトなりが重要な役割を担いそうな気がします。

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  2. どこでも同じようなアプリばかり特集されている、という状況にならないことを、私も期待しています(*^v^*)/

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