2010年11月23日火曜日

三鷹の森ジブリ美術館は細部まで心配りされている。徹底してこだわるジブリクオリティがここにもあった。

一度は行ってみたかった三鷹の森ジブリ美術館。先日、ようやく行くことが出来ました。

入り口は、開演前から多くの人が並んでいて大混雑。
日時指定の予約制なので、入場者数はコントロールされ、そんなに混んでいないのでは?と思っていたのですが、とんでもない。しかも日本人だけでなく、韓国、中国など海外からのお客さんがたくさん。いかにジブリがワールドワイドなのかを実感しました。


美術館に入ってまず印象的だったのは、料理の面取りのように、柱や壁などの角がまあるく加工されていること。子供たちが元気に遊んでも危なくないし、見た目にも優しくて温かい雰囲気です。

屋外の地面にも、おがくずのようなものや中庭の木々に使われていたチップが敷き詰められています。転んでも危なくないし、足が疲れにくく、歩き心地もとてもソフト。こんな所まで配慮されているのかと感心しました。

また、窓が多くて、空間が明るくなるように工夫されているので、館内に居るだけで、とても心地良いです。
歴代のジブリ作品をモチーフにしたステンドグラスも各所に見られ、「これは千と千尋の神隠し」「これはラピュタ」と見て回るだけで楽しく過ごせます。



美術館中庭の風景。壁をつたう蔦が雰囲気をだしています。思わずゆっくりくつろいでしまいます。


基本的に館内には案内板はなく、どこからどういう風に見て回っても自由です。
おかげで、日が暮れるまで隅々まで館内を探検してしまいました。
大人でもついつい探検してしまうような仕掛けが、随所に仕掛けられているのです。

隠れ場所になりそうな小部屋。
小さな螺旋階段や、大きな階段や、年代物のエレベーター。それぞれ行けるフロアが違います。
いろんなところに真っ黒クロスケが小さく描かれていて、それを見つけて回るのも楽しいです。

そして、不必要に多いドアや引き出し。
開けると何があるんだろうと、ついつい開けてしまいます。
ちなみに、ひとつだけ、ドアを開けた先が鏡になっている所があるので、是非見つけてみてください。このドアを見つけたときは、「ヤラれた」と思いました。


カメラを置いて楽しんでほしいという館主・宮崎駿氏の意思に則って、観光地で見られるような、過剰な写真撮影の風景はありません。

ただ、屋上に居るロボット兵との写真撮影は行列でした(^^;)。これはどうしても外せないのでしょうね。自分はロボット兵だけ軽くiPhoneで撮影させてもらいました。





そして土星座。

11月20日からは宮崎駿氏の最新作「パン種とタマゴ姫」が上映されています。
セリフは一切ありません。
アニメーションと音楽と効果音で構成されています。
海外からのお客さんも一緒に、皆で笑ったりハラハラしたりして見ることが出来ます。

以前見た、「プロフェッショナル 仕事の流儀」プロローグ編で、10分強のアニメーション映画では考えられないほどの枚数を、しかも全て手で描くことにこだわって製作している宮崎駿氏の様子が放送されていました。これは是非見に行ってみようと思ったのですが、行って見てよかったです。

これがアニメーションだ!という圧倒的な技量、キャラクターの動きに脱帽です。
また、最後には、未来を感じる作品でした。


一緒に行った夫は「で、結局何が言いたかったんだろう」なんて言ってましたが、恐らくそういう見方は頭が凝り固まった大人の見方で、この作品はもっとほわ~っと観るものなんだと思います。単純に楽しかったです。

土星座の入場券には、過去のジブリ作品のフィルム(本物ではないと思いますが、よく分かりません)が挟まっています。私の入場券は、ポニョでした。台風の中、ホームでリサを待つ宗介のシーンだと思います。こういうちょっとした所も嬉しいですね。

2010年11月15日月曜日

メドベージェフ大統領のツイート「解決できない紛争よりも経済協力の方が有益」には承服できませんね

ロシアのメドベージェフ大統領が週末のAPEC期間中につぶやいたツイート。

Met with Japan's prime minister. I'm certain that economic cooperation is more useful than irresolvable disputes.less than a minute ago via web



「日本の首相と会った。解決できない紛争よりも経済協力の方が有益であると私は確信している。」

訳すと、このような感じでしょうか。


まず、日本の首相について名前を書いてらっしゃらないのが気になります。
文字数は余裕で140文字以内に収まっているので、「Naoto Kan」くらい入るでしょう。

日本の首相は変わりすぎてもう名前が覚えられないということかもしれませんが、会談相手の名前を書かないのは失礼だと思います。

菅政権は多くの面で支持できませんが、自国の首相に失礼な態度を取られるのは承服できませんね。

ちなみに、メドベージェフ大統領がAPECで会談した相手についてツイートしたのは、上記の菅首相との会談だけでした。そういった意味では、多分に日本を意識しているのかもしれません。


さらに今日、福山哲郎官房副長官はNHKの番組で、メドベージェフ大統領が菅首相と会談した際、自らの国後島訪問について「北方領土に行くのが悪いことなのか」と発言していたと、明らかにしました。
「北方領土訪問、悪いのか」=ロシア大統領、菅首相に (時事通信) - Yahoo!ニュース

当然、悪いことです。

旧ソ連による北方領土への侵攻は、日本がポツダム宣言を受諾したことを連合国に告げ、敗戦を受け入れた後、つまり戦争が終結した後に行われたものであり、国際法にも反する不当なものです。

それから今日まで続く北方領土の占領も不当なものであり、北方四島のみならず、南樺太、占守島以下の千島列島の当時日本領土だった場所は、変わらず日本領土のままなはず。にも関わらず、旧ソ連・ロシアの占領で、もう北方領土にはロシアの方々が住んで何十年も経ってしまっている。

このような、明らかに両国間の領土問題の懸案となっている場所へ、日本の許可無く行くことは到底承服できません。


日本の外交には、ぶれずに原則論を主張して欲しいと望みます。

iTouch Glovesは素手と同じ操作感

picnic inc.から販売されている「iTouch Gloves」を買ってみました。
iTouch Glovesアイタッチグローブ -スマートフォンなどのタッチパネル式携帯で使える手袋-

ちなみに、iTouch GlovesでiPad上のGoogle Mapsを操作しているところを、ビデオで撮ってみました。



素手と同じ感覚で操作できます。

そして当然ですが、温かい(^^)。

手触りは普通に手袋で、思ったより柔らかかったです。

難点を強いてあげるとすれば、タイピングの時にローマ字入力を選択していると、素手で操作している時よりもミスタイプが増えるかなという点と、既に少しほつれが出てきたという点でしょうか(^^;)。
言うても、1,890円ですからね。


しかし、既にこういうものも・・・。
着けたままiPhoneを使えるおしゃれな手袋「EVOLG」 - Touch Lab - タッチ ラボ




こちらの方がカラフルでカワイイかも・・・。

でも、プライベートではいいけれど、ビジネスでははめていけないじゃないと思って、自分を納得させました(^^;)。

マップ上データのビジュアル表現で参考になるサイト

マップ上にデータをマッピングする時のビジュアル表現として、参考になるサイトやアプリケーションを幾つかリストアップ。


1. The Open PV Project

The Open PV Project - Time Map
全米各地の太陽光発電システムの導入を、ヒートマップのようにプロットしている。Google Map API+Flashを使用。


2. A World Of Tweets

a world of tweets
Twitter Streaming APIとYahoo! Placemaker APIを使ってツイートの密度をヒートマップや煙のような雲で表示している。HTML5のCanvasを使用。


3. Magic Fiddle, Glee, Magic Piano, Ocarina by Smule

Smuleが作っているiPhoneやiPadアプリでの地図上のデータ表現は、どれも直感的で美しく、参考になる。

Magic Fiddle by Smule - Experience Social Music

Glee by Smule - Experience Social Music

Magic Piano by Smule - Experience Social Music

Ocarina by Smule - Experience Social Music

Galaxy Tab 販売予定価格は機種変で約5万5千円、新規で約5万千円

本日予約が開始されるGalaxy Tab(SC-01C)。

基本的にドコモショップ店頭でしか予約が受け付けられていないこともあり、今日を逃したら次回予約まではある程度の期間待たないといけないかもしれないと思い、勇んで予約へ!(ちなみに、ドコモショップ本厚木店では電話予約も受け付けているとのこと)

行列覚悟で行ったものの、人っ子ひとりおらず、余裕で予約完了。見回したらGalaxy Tabを予約していたのは自分だけでした。多くはシニアの方で、料金プランや修理の相談の方ばかりで、ちょっと肩透かし(^^;)。


ドコモショップで予約時に頂いた用紙によると、販売予定価格は、機種変更(FOMA→FOMA)・契約変更(mova→FOMA)で55,608円新規で51,240円でした。



事前の報道では、4万円程度と言われてましたが、実際はもう少し高かったですね。

上記料金に加えて、自分はHT-03Aをスマートフォン割引で購入したので、残期間から換算して、契約解除料金が約16,800円かかるとのことでした。

合計で約7万円程度。う~ん、そもそもHT-03Aを約1万円で購入したので、それが安かったんだと思うことで自分を納得させました( ̄^ ̄)。


それにしても、ドコモショップ本厚木店さんはいつ来ても対応がいい。ここで嫌な思いをしたことがない。今日もスムーズアンドスピーディーな接客でした。15周年、おめでとうございます!
ドコモショップ本厚木店(神奈川県厚木市)

2010年11月10日水曜日

米政府へは経済政策についてFacebookを通して直接ものを申すことができる | Have a Question About the Economy and Job Growth? Ask us. | The White House

Have a Question About the Economy and Job Growth? Ask us. | The White House

米政府は、ネット求人情報会社のモンスター・ワールドワイド社と組んで、政府の景気回復への取り組みについて直接ものを申せるページを、今週Facebookに開設した。
Monster Keep America Working | Facebook

ボトムアップで進めるスタイルが、アメリカらしいなと感じる。

ちなみに、モンスター・ワールドワイド社は世界各国にオフィスを構えているが、日本のオフィスはない。
中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、オーストラリアには、オフィスやサイトが設けられている。
International Jobs, Global Jobs, Jobs Abroad | Monster.com

フーム。

2010年11月9日火曜日

AsyncTaskを使った場合ItemizedOverlayのリストを更新するときはMapViewのinvalidate()を忘れずに

AsyncTaskクラスのサブクラスを作って、バックグラウンドでリクエストデータを処理し、MapView上のItemizedOverlayを更新する処理を行っていた。

ところが、タップしないとアイテムがマップ上に描画されないという症状にはまり、試行錯誤。

結局、MapViewにアタッチされたItemizedOverlayを更新した際にはMapViewのinvalidate()をコールして強制的にビューを再描画させる、ということが肝だった。

参考にしたのは以下のページ。
Maps/NooYawkAsync/src/com/commonsware/android/maps/NooYawk.java at master from commonsguy's cw-advandroid - GitHub
public void onPreExecute() {
   if (sites!=null) {
    map.getOverlays().remove(sites);
    map.invalidate(); 
    sites=null;
   }
  }

  @Override
  public Void doInBackground(Void... unused) {
   SystemClock.sleep(5000);      // simulated work

   sites=new SitesOverlay();

   return(null);
  }

  @Override
  public void onPostExecute(Void unused) {
   map.getOverlays().add(sites);
   map.invalidate();   
  }

上記のソースでは、onPreExecute()でItemizedOverlayを削除し、onPostExecute()で追加するという処理が行れている。

しかし、試してみたところ、その処理は必要ない。
ItemizedOverlayはアプリケーション起動時からMapViewに追加しっぱなしでアイテムリストの更新ができた。

ただ肝は、onPostExecute()のinvalidate()だ。これは忘れちゃいけない。


以下はMyソース。
@Override
 protected void onPostExecute(ArrayList<OverlayItem> result) {

  GeoItemizedOverlay geoOverlay = (GeoItemizedOverlay) mapView
    .getOverlays().get(0);

  // 現在オーバーレイに追加されているアイテムを削除する
  geoOverlay.clear();
  geoOverlay.populateOverlay();

  // オーバーレイにアイテムを追加してpopulate()を呼ぶ
  geoOverlay.addAll(result);
  geoOverlay.populateOverlay();
  mapView.invalidate();
 }

ドキュメントを見ると、ちゃんとinvalidate()がビューを強制的に再描画させるメソッドであることが書いてある。
How Android Draws Views | Android Developers

You can force a View to draw, by calling invalidate().

ドキュメントはよーくチェックしないといけませんな。

自分の目で見て耳で聞くことも出来るだけ心がけよう | 池上彰さんに聞く!日本が国際貢献にお金をかける意味ってあるんですか?:日経ビジネスオンライン

池上彰さんに聞く! 日本が国際貢献にお金をかける意味ってあるんですか?:日経ビジネスオンライン

二つの国の現場を歩いて見て得た一つの教訓は、「その国がこれから発展するかどうかは、若者が本を読んでいるかどうかを見れば分かる」。

ベトナムの首都ホーチミンを訪れたのは真夏の一番暑い時期でした。お昼時になると、みんなお店や家に引っ込んでしまう。しーんと静まり返っている。どうせ昼寝でもしているのだろうとお店の裏を覗いたら、違いました。

 木陰で店番の若者が一心不乱に本を読んでいる。1店だけじゃない。それぞれの店の若者たちがみんな、昼休みを利用して読書にいそしんでいる。「すごいな、これは」と思いました。

 さらにその後、市街の大きな本屋に立ち寄ってみました。(中略)目の前で万引きした若者が捕まって大騒ぎになっていました。彼が何を万引きしたか? 

 英語の本なんです。お金はなくても勉強したくて万引きしたわけです。万引きはもちろんほめられる行為ではありませんが、そこまで本を読んで知識を吸収したい、というベトナムの若者たちの知的渇望を図らずも目の当たりにしたわけです。

現在のベトナムの経済成長は目をみはるものがある。そのバックボーンには、池上氏が実際に目にされた読書熱心な姿に見られるように、強い向上心、向学心、真面目さ、があるのだろう。

自分も常に知識を吸収することを怠らないようにしたい。


池上氏は日本の国際貢献の場を多く取材している。「日本の国際貢献はカネだけ」というのは大いなる誤解である、と語っている。

今回、国際貢献の現場を取材して、専門家にお会いして、現地の人々の声を聞いて、改めて思ったのは、「日本の国際貢献はカネだけ」というのは大いなる誤解である、ということです。

 むしろ実態は逆の場合が多い。少なくとも私が取材したスーダンやウガンダでは、日本の国際貢献はきっちり現地で機能していました。

 それでは、なぜ日本の国際貢献が目立たないのか? 欧米の活動のように華々しく報道されないのか? それは皮肉にも、日本の国際貢献のやり方が、最も現地にカスタマイズされた「理想的な方法」で進められているからです。

私がODAについて調べた時も、ODAが始まった経緯も含めて、利権構造などを書いた書籍は多かった。池上氏が指摘しているように「日本は金を(金だけを)出す」といったイメージを自然と持ってしまうような記述も多かった。

しかし、彼が現場を見て感じたのは、日本の支援が現地に即した形で行われていること、人材も投与していること、だったようだ。


自分が主権者として何かを正確に判断するには、テレビや新聞などでのニュース報道を見るだけでは情報が足りないということを、最近、強く感じる。

インディペンデントな個人や団体が発信しているネット上のコンテンツも含めて、積極的に自分で情報を探して取りに行かないといけない。

でもそれ以上に確かなことは、自分の目で見て耳で聞くことだろう。

現場へ行ってみることも、出来るだけ、心がけよう。

2010年11月5日金曜日

硫黄島からのご遺骨帰還プロジェクトは評価に値する。全てのご遺骨を収集する意欲で取り組んで欲しい。

私が、菅政権で唯一評価しているのは「硫黄島からの遺骨帰還のための特命チーム」を作り、ご遺骨の帰還について積極的に取り組んでいること。
硫黄島からの遺骨帰還のための特命チーム

麻生政権時代にご遺骨収集のための予算がつき、プロジェクトが進められているのだが、特に菅政権は前向きに進めている。

阿久津政務官など、チームメンバーが米国公文書館へ何度も足を運び、埋葬地(どれだけ”埋葬”という言葉がふさわしいのか怪しいが)を調べ、多くのご遺骨を発見している。

この事業をやり終えるには何年もかかるだろうが、途中でやめずに、今後も進めていって欲しいと強く願っている。

メドベージェフ大統領が国後島でツイート

There are so many beautiful places in Russia! Here is Kunashir  on Twitpicメドベージェフ大統領がTwitterアカウントを持っていると知り、彼のツイート @KremlinRussia_Eを見てみたら、案の定、国後島を訪れた際の写真がTwitpicに掲載されているorz。

なぜ現在のあの島の状況を、メドベージェフ大統領の写真から知らなきゃならないんだ。

There are so many beautiful places in Russia! Here is Kunashir http://twitpic.com/32zmwrless than a minute ago via Twitpic



その2つ前のツイートには、国後島を訪れる理由と見られる彼の意思がツイートしてある。

It is the president's duty to oversee the development of every region of the country, including the most remote ones.less than a minute ago via web



国後島がロシアの領土であれば、このツイートはなんら問題はない。その通りだ。

だが、国後島は日本の領土だ。

いや、国後島、択捉島、色丹島、歯舞諸島といったいわゆる北方四島だけでなく、占守島までの千島列島全域と南樺太までのいわゆる北方領土までが、日本の領土だと私は考えている。


日本の首相官邸ページにあたるであろう、クレムリンニュース下のロシア大統領ページ。
President of Russia(英語版)
Президент России(ロシア語版)

まず、眼につくのが「News map: in the Russian regions / in the world」というFlashコンテンツ。
マウスオーバーすると、メドベージェフ大統領がいつ、何で訪れたのか、概要を表示する。

特徴的なのは、過去に訪れていて記事があるところが濃い色で、訪れておらず記事がないところが薄い色で表示されていること。これにより、彼がまだロシア領土で訪れていないところが明確に分かるようになっている。また逆に、大統領がいかにロシア各地を訪れて活動しているかも分かるようになっている。

ロシア語版では全領土が濃い色で塗られている。もし国後島を訪れなければ、国内版マップではサハリン領域だけずっと薄い色で表示されていたのかもしれない。国後島を訪れたのは、このマップを埋める一環ということもあったかもしれない。

ちなみに、英語版ではところどころ薄い色がある。英語版ニュースとして記事にするまでもない国内ニュースがあるので、国内と国外でマップデータが異なるのだろう。

トップページに、このロシア領土を表示するFlashコンテンツがあるということは、どれだけロシア政府が領土や領海を意識しているかということを表している。領土・領海に対して意識を強く持つことは、私は、ごく当たり前のことで、あるべき姿だと思う。


一方、日本の首相官邸の英語版ページ。
Prime Minister of Japan and His Cabinet

領海や領土を象徴するコンテンツは無い。
また、残念だが、ロシア政府のページの方がリッチに感じる。なぜだろう。

まず、日本は、コンテンツが少ないように感じる。
また、首相官邸ページにはファビコンがない。ロシアのものにはロシア国旗をあしらったものが設定されている。
そして、ロシア政府のページは、政府の公式TwitterやYouTubeチャンネルへのリンクがトップにある。各記事には、FacebookやTwitterへ投稿するリンクも設けられている。

あと、私はサイトのソースを見る癖があるのだが、ロシアのものはコメントが英語で書かれていて、ソースが整理されていて美しい。日本のものは日本語のコメントが随所に見られ、ソースがあまり美しくない。

首相官邸ページの日本語版はまだよい。だが、英語版のページははっきり言ってショボい。閣僚一覧ページなどは、Web 2.0どころではなく、Web 1.0レベルに感じる。
Members of the Kan Cabinet


先の記事「Twitter外交で日本の存在感なし | Twitter diplomacy: Who Follows Whom Among World Leaders」にも書いたが、日本政府の発信力を向上させる必要を、強く感じる。

Twitter外交で日本の存在感なし | Twitter diplomacy: Who Follows Whom Among World Leaders

TechCrunch.com
Twitter diplomacy: Who Follows Whom Among World Leaders

今や各国首脳は、Twitterアカウントを持ち、互いにフォローしあい、時にはダイレクトメッセージまで送り合っているようだ。これでは本当に表題通り、Twitter外交だ。

The @KremlinRussia_E and the @WhiteHouse both follow UK Prime Minister David Cameron @Number10gov. These three could actually conduct a direct and secret Twitter diplomacy in 140 characters literally spelling ‘the end of those red phones that have been sitting around for so long’ as Barack Obama recently joked.

稚拙ながら訳してみました。
@KremlinRussia_E(メドベージェフ大統領が英語でツイートするアカウント)と@WhiteHouseはどちらも英国のデービッド・キャメロン首相のカウント@Number10govをフォローしている。この3つのアカウントは、実はダイレクトで秘密の140文字Twitter外交を実際に行なったようで、”長い間居座っていたあの赤電話はもう要らないんじゃないか”とオバマ大統領が最近ジョークを言った。


例えば、メドベージェフ大統領の英語ツイートアカウント @KremlinRussia_Eは、シュワルツネッガー州知事 @Schwarzenegger、ノルウェーのイエンス・ストルテンベルグ首相 @jensstoltenberg、カナダのスティーブン・ハーパー首相 @pmharper、英国のデービッド・キャメロン首相 @Number10gov、オバマ大統領 @BarackObamaとホワイトハウス @WhiteHouseをフォローしている。

メドベージェフ大統領はフォローしているのが10人で分かりやすかったのだが、他の首相・大統領は、何万、何十万というアカウントをフォローしているので、相互フォローをチェックするのが面倒でやっていない(^^;)。

が、オバマさんのジョークのように、これからはTwitter上でダイレクトメッセージをやりとりする機会も増え、Twitterも外交の場へと成長していくだろう。


では、我が日本は?

TechCrunchの写真に菅首相は写っていないし、TechCrunchの記事中に一度もJapanという単語が出てこない。

問題だ。

彼のツイートはユニークだね、と言われるような発信力を菅首相や官邸に求めたい。

2010年11月4日木曜日

ドイツ国内の一部でGoogle MapsのStreet View機能が導入される。いつのまにかGoogle Mapsの表示が若干セカイカメラっぽくなっている。

11月2日、Google MapsのStreet View機能がドイツ国内の一部に導入された。
現在は20都市5つのランドマークのみに対応している。
Google LatLong: A special preview of beautiful Germany in Street View

ストリートビューのドイツ導入は、個人のプライバシーを侵害するとして反対が多く、なかなか進まないと報じられていたが、写真を見ると、なんだかすごくウェルカムな雰囲気の写真が多い(^^;)。
Picasa ウェブ アルバム - a+o GmbH - Street View s...


反対が多くても、Googleは、オプトアウト(個人宅の画像をぼかすといった対応)の申請を受け付けるとして、ストリートビューのドイツ対応を実施する予定だ。こういった面でもオプトアウトというのがGoogleらしい。

10月21日のGoogleのブログ記事によると、このオプトアウトについて、24万4237世帯から求められたとある。この数は対象地域845万8084世帯の2.89%に当たる。これ全部に対応するのは大変そうだ。
European Public Policy Blog: How many German households have opted-out of Street View?

ドイツだけでなく、イタリアでも、地図にマッピングされる前に市民に知らせるように要請されたり、チェコでは、やはりプライバシーを侵害するとして今以上の画像のキャプチャーは禁止されている。ヨーロッパは、プライバシーの侵害について、かなりセンシティブなんですね。
BBC News - German Street View goes live with enhanced privacy


それにしても、今回、ドイツのランドマークのストリートビューを見ていて、Google Mapsの見えが若干セカイカメラっぽくなっていて、驚きました。ストリートビューをスクロールしている時に、Panoramioの写真やGoogle Placesアイコンがマッピングされたり。セカイカメラを参考にしたんでしょうか。

※埋め込んだGoogle Mapsの下にある「View Larger Map」をクリックすると確認できます。

View Larger Map

2010年11月1日月曜日

Buzzの日付書式のフォーマットパターンをTimeクラスのparse3339()を使って簡単にパースする

Google Buzz APIで結果を取得したときの日付書式「2010-10-15T06:51:04.000Z」を、SimpleDateFormatクラスを使って解析する方法について以前書いたが、android.text.format.Timeクラスのparse3339()を使うと、もっと簡単に解析できることが分かった。

public class Message {

 private static java.text.DateFormat FORMAT_DATE;
 private static java.text.DateFormat FORMAT_TIME;
 private Time published;

 public Message(java.text.DateFormat df, java.text.DateFormat tf) {
  FORMAT_DATE = df;
  FORMAT_TIME = tf;
  published = new Time();
 }

 public void setPublished(String published) {
  try {
   this.published.parse3339(published.trim());
  } catch (TimeFormatException e) {
   throw new RuntimeException(e);
  }
 }

 public String getPublished() {
  Date date = new Date(published.normalize(true));
  return FORMAT_DATE.format(date) + " " + FORMAT_TIME.format(date);
 }

RFC3339については、以下にドキュメントがある。
RFC3339 - Date and Time on the Internet: Timestamps


コンストラクタの引数のjava.text.DateFormatで、端末側で選択されているロケール・書式に則った、日付と時間の書式を渡している。これによって、ユーザが設定している書式に則って、日付と時間をフォーマットしている。

Message message = new Message(android.text.format.DateFormat.getDateFormat(context), android.text.format.DateFormat.getTimeFormat(context));

ItemizedOverlay 使用時にたまにArrayIndexOutOfBoundsException が発生するバグへの対応

com.google.android.maps.ItemizedOverlayを使って地図上にアイテムを配置すると、アイテムをタップした際に、たまにArrayIndexOutOfBoundsExceptionが発生して困った。

この問題を解決するには、setLastFocusedIndex(-1)をpopulate()の前にコールする。

APIドキュメントによると、フォーカスが変わったときに自動的にアップデートされるので、ItemizedOverlayを継承したサブクラスで、フォーカスのインデックスを変更する必要はない、と書かれているが・・・。

実際は、リスト更新時に、populate()の前に自分でsetLastFocusedIndex(-1)を呼び、どのアイテムにもフォーカスが設定されていない状態を作らないといけない。

public class GeoItemizedOverlay extends ItemizedOverlay<OverlayItem> {

 private ArrayList<OverlayItem> overlayArrayList = new ArrayList<OverlayItem>();

 public void add(OverlayItem overlay) {
  overlayArrayList.add(overlay);
 }

 public void clear() {
  overlayArrayList.clear();
 }

 public void populateOverlay() {

  // 必ずpopulate()の前にsetLastFocusedIndex(-1)を実行する
  // そうしないと、リストが変わった際にアイテムのインデックスがずれる場合がありArrayIndexOutOfBoundsExceptionが発生することがある
  // http://groups.google.com/group/android-developers/browse_thread/thread/38b11314e34714c3
  setLastFocusedIndex(-1);
  populate();
 }
}

オーバレイアイテム更新時には、clear()やadd()し終わった際には必ずpopulateOverlay()を呼ぶようにする。

// 現在オーバーレイに追加されているアイテムを削除する
geoOverlay.clear();
// 必ずsetLastFocusedIndex(-1)とpoopulate()を実行
geoOverlay.populateOverlay();

for (int i = entries.getLength() - 1; i >= 0; i--) {

 OverlayItem overlayItem = new OverlayItem(・・・);
 // アイテムを追加
 geoOverlay.add(overlayItem);

}

// 必ずsetLastFocusedIndex(-1)とpoopulate()を実行
geoOverlay.populateOverlay();

解決には以下の記事を参考にさせていただいた。
ItemizedOverlay & ArrayIndexOutOfBoundsException > explanation AND solution !! - Android Developers | Google グループ

Android – ItemizedOverlay + ArrayIndexOutOfBoundsException / NullPointerException workarounds « Developmentality


先日のNullPointerExceptionが発生する件といい、ItemizedOverlayを使う際には注意が必要です。