HTML 5のビデオコーデック--YouTubeの選択に異議を唱えるモジラ:スペシャルレポート - CNET Japan
HTML5のビデオサポートが開始されたYouTube。
その動きと関連して、これからHTML5でどのビデオコーデックが標準となっていくのか、という議論が巻き起こっているようだ。
イメージデータの場合、使われるフォーマットは大抵、GIF、JPEG、PNGだが、過去に起こったUnisysによるGIFのライセンス問題は、とても強く記憶に残っている。
今度は動画のエンコーダとデコーダで、H.264を押すのか、フリーライセンスのOgg Theoraを押すのか、という議論が起こっている。現在、ブラウザの状況も分かれているようだ。
FirefoxはOgg Theoraをサポート、Operaもそうしようと取り組んでいるらしい。Appleの「Safari」はH.264をサポート。「Internet Explorer」はどちらもサポートしておらず、Googleの「Google Chrome」は両方をサポートしているらしい。
今はまだ、インターネット上でH.264コンテンツを提供するコストはゼロだが、2010年より後にこの状況が変わることはほぼ確実と言っている方もいる。
新しくブラウザを作る開発者やWEBコンテンツ開発者、そしてコンテンツやアプリケーションの開発支援ツールの開発者にとって、参入の障壁にならないような状況になればと思っているが。
早く叡智を集めて標準をまとめるべきだ。あれにもこれにも対応しないといけないという負荷は不毛だ。
ちなみに、YouTubeのHTML5のプログラムにオプトインしてみた。音についてはHTML5版の方がクリアな印象だが、その他の点については、今はまだFlash版に軍配が上がる。
HTML5ではまず、画質が粗く、ピクセルが見える。
<HTML5版>
<Flash版>
また、コメント欄の時間をクリックしてそのタイムラインにジャンプする機能も使えない。
ただ、プラグインを使わずに再生出来ているということはスゴイな。
ビデオ再生といえばプラグインという頭になっていますが、HTMLだけで再生されている実物を見たら「これが目指すべき世界かぁ」と思いました。
返信削除HTML5版は確かに画質が良くないようですが、コーデックの問題ではなくて、わざと画質の低いソースを再生しているからかもしれないですね。もしそうだとすると、その理由は恐らくパフォーマンス問題でしょう。
技術的な問題や権利問題、そして各ブラウザの足並みを揃えなければならないこと・・・目指すべき世界はなかなか遠いようですね。