2011年1月13日木曜日

AmazonのAndroidアプリストア「Amazon Appstore for Android」の主な特徴

AmazonのAndroidアプリストア「Amazon Appstore for Android」が発表され、「Amazon Appstore Developer Portal」上でデベロッパー登録が始まった。まずは年内に米国向け限定でオープンするようだ。

TechCrunch Japan
Amazonの革新的なAndroidアプリケーションストア–今日はデベロッパのための’店頭’が開店

Amazon Appstore for Androidの主な特徴を挙げてみる。

  • 登録料は年額99ドル(米AppleのApp Storeと同じ)で最初の1年間は無料(Android Marketは登録時に25ドルかかるのみ)
  • アプリ対象OSは1.6以上
  • Andorid Marketで公開しているアプリでも登録可能
  • 登録は承認制でAmazonが審査を行う。一週間程度かかる。審査ポイントは正しく動くこと。ドキュメントに書かれているとおりのことができること。安全であること。(Android Marketは無審査)
  • アプリの値段を決めるのはAmazon(Android Marketでは開発者自身)
  • 開発者の収益はアプリ販売価格の70%(多くのアプリストアの標準)。値引きした場合は定価の20%
  • アプリケーションは、携帯電話やデスクトップのコンピュータからAmazon.comで買い、買ったら自分のモバイルデバイスへ’送る’。インストールするためにはAmazonのアプリケーションを立ち上げる必要があるようだ
  • アプリケーションの削除は、デベロッパから申し出のあった10日後に実施。Amazon側で勝手に削除はしない
  • Amazonのレコメンデーション機能で適切な潜在顧客にアプリを紹介してもらえる
  • 既存のAmazonアカウントで決済できるので顧客はアプリを買いやすい


ポイント:価格を決めるのはAmazonである

以下は上記のTechCrunchの記事からの引用。

デベロッパは自分のアプリケーションを提出するとき、それの’定価’を付ける。それは、自分が売りたい価格だ。それに対しAmazonが、さまざまな市場要因を勘案して最終的な売値を付ける。デベロッパの取り分は売上の70%だ(これはまあ業界の標準)。Amazonがそのアプリケーションを大幅に値下げしたり、無料にしたときには、それが売れたときデベロッパは’定価’の20%を保証される。

例えば、アプリを400円の定価として登録したとしても、アマゾン側にその価格では高すぎる、300円だと判断されれば300円を定価としてアプリは登録されるのだろうか。その定価300円のまま販売されたら、開発者の収入は210円だ。

更に、アマゾンが自分のアプリを無料セールとしたら、開発者の収入は60円になる。
50%OFFセールとして150円で販売されたら、開発者の収入は60円になるのか、それとも150円の70%の105円になるのか?おそらくは値引きした場合は20%というルールの方が適用されるのだろう。

一方、Android Marketでは開発者自身で売値が設定できるので、定価を400円として登録すると、開発者の収入は70%分の280円になる。無料や割引などのキャンペーンは自分でその都度実施していけばよい。


このように考えていくと、どのAndroidマーケットよりもアプリを安く売りたいというアマゾンのメリットは実現されるだろうが、開発者にとってもメリットがあるのか疑問だ。登録するメリットはアマゾンのブランド力次第で左右されるだろう。一本一本の販売価格は安くされがちなので、それでもある程度の量が売れるマーケットにならないと、開発者にとっては値段を叩かれたようないやあな感じだけが募ると思う。



ポイント:審査ポイントがまだよく分からない

「正しく」動作するとは、具体的にどのようなレベルを指しているのか。Android端末は既に多くのものが出回っているが、対象OS以上のOSを搭載する全端末で動作がチェックされるのか?動けばいいのか、多少レイアウトが崩れても動いているとみなされるのか。

安全であるという点も、審査ポイントがよく分からない。



ただ、Androidアプリが流通できる機会が広がり、Androidアプリ市場自身が活気づくことはとても良いことだ。アマゾンも開発者もハッピーなシステムが整備されることを望みたい。