2010年10月21日木曜日

公聴会には社長だけでなくトヨタ一丸で出席していたのかもしれない | トヨタはリコールを乗り越えたか?:日経ビジネスオンライン

トヨタはリコールを乗り越えたか?:日経ビジネスオンライン

米国トヨタ自動車販売社長のジェームス・レンツ氏は、今年2月に米議会の公聴会へ出席したとき、背後に、社員やディーラーの気を感じたと語っている。

公聴会は、トヨタの命運がかかった、とても重要な場だったろう。多くの社員やディーラーがかたずをのんで見ていて、そんな彼らの気が公聴会に居る社長へ伝わったのかもしれない。


私は、全社一丸となって~なんて、アメリカの会社文化の中にはないのでは、と思っていた。
が、トヨタには彼らを束ねる価値観があるようだ。この記事の中で社長が語っていた、トップから社員まで同じ現場に立って課題に取り組んでいく「トヨタウェイ」というスピリットが、それなのかもしれない。


ディーラーの方が語った「オレはトヨタが好きなんだ」という言葉。
この言葉は作り手にとって何よりも嬉しいご褒美だろう。そんな言葉をもらうために、私は私のものづくりを頑張ろう。


それで結局、この公聴会で議論になった問題はどうなったのか。
どうやら多くの場合は運転ミスが原因だったようだ。

トヨタ急加速は大半運転ミス? 電子制御異常なし 米運輸省調査 - SankeiBiz(サンケイビズ)

58件のうち35件はブレーキが踏み込まれておらず、運転ミスの可能性が高いことを示している。5件からはデータを得ることができなかった。(・・・)急加速の原因は電子制御スロットル装置の異常ではないというトヨタの主張に沿った形といえそうだ。(・・・)NHTSAから、安全問題の対応をめぐり1637万5千ドルの民事制裁金の支払いを課された。

ええー!、結局、自分たちの主張が正しかったと結論づけられようとしているのに、1637万5千ドル(日本円で約14億円)も制裁金を支払い、リコールに対応して・・・。大変だったろう。

公聴会では、トヨタに対して「恥を知れ」と言った女性もいた。
「トヨタは恥を知れ」 急加速体験の女性、米公聴会で証言 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News

でも、その方が売却したレクサスの新しいオーナーは、なんの問題もないと言っている。
米国 / 急加速したトヨタ車、その後はトラブルなし / The Wall Street Journal, Japan Online Edition - WSJ.com


人生には、本当に理不尽で「まさか」と思う事が起こることがあるのだろう。

でもトヨタはこの経験を教訓にして、来年からアメリカでは全車にブレーキ優先機能を標準装備し、さらに安全な車にしようとしている。
トヨタ、全車にブレーキ優先機能を標準装備 来年から米国で (産経新聞) - Yahoo!ニュース


がんばれ、トヨタ。

2 件のコメント :

  1. おお!「ブレーキ・オーバーライド・システム」

    さすが世界のTOYOTA。ほとんど言いがかりのような顧客の意見にも耳を傾けてひたすら粛々と「カイゼン」を実行する。

    すばらしい!

    しかし、最近の車にはフライトレコーダーならぬ「イベント・データ・レコーダー(EDR)」まで付いているなんて。

    車はもはや単なる機械ではなくコンピューターですね。

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  2. 車はもはやコンピュータ。なるほどですね。
    だからGoogleも注目しているのかもしれませんね。

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