2011年9月7日水曜日

なんで外務省の尖閣諸島に関するページは階層の深い所に配置されているの?

8月中旬に、中国空軍の戦闘機が東シナ海の日中中間線を越えて海上自衛隊の情報収集機を追尾していたことが、今日報道された。
中国軍機、中間線越え 海自の情報収集妨害か (産経新聞) - Yahoo!ニュース

中国軍は、漁船、漁業監視船(漁政)、そして戦闘機と、尖閣諸島に対する侵攻行為を着実にレベルアップさせている。

そもそも、日本政府は尖閣諸島の領有権について、どのような見解を発表しているのか。


調べるとしたら外務省のページだろうと思い、外務省のページを見に行った所、尖閣諸島についての記述がトップページに無い。

どこにあるのか探してみると、

トップ > 地域・各国情勢 > アジア まで進み、スクロールしてページ中程にあるトピック欄の一部にようやく「尖閣諸島」という記述を発見。


深いよ、階層が!これではまるで、ひっそりと人知れず配置しているようなものじゃないか。


竹島や北方領土については、トップページからリンクが設定されているのに、なぜ尖閣諸島についてはこれほど深い階層に置かれているのか?尖閣諸島に領土問題は存在しない、という見解だからか?では、日本海を東海と呼ぼうという韓国の呼称運動に対するページが、トップページからちゃんとリンクが貼ってあるのはなぜか。

いずれにしても、領土、領海、領空に対する日本政府の公式見解を、外務省トップページの左上など、もっと分かりやすい位置にまとめて配置し、日本国民に対する広報に努めて欲しい。


また、こういうことが起こるたびに、一人ひとりの日本人が、自分で、情報を探し、事実を検証し、考えるという作業を行わなければならないのは、非常に効率が悪い。自分で調べなければならないのは、家庭や学校での教育で領土問題について染みこむほど教えられていないからだ。自分の経験を基に考えると、領土問題について、家や学校で徹底的に議論した経験がない。

そうすると今回のように他国の侵入を受け、しかも相手が強気だったりすると、繊細で思いやりに長けた日本人の気質として「相手の言い分が正しいのか?」「自国のものではないのか?」と、そこはかとない疑問や不安を感じる人が多いのではないだろうか。そのたびに、「いや、そうではないだろう。日本はどう考えているのか」と、自分で情報をかき集めて、歴史を検証し、考えるということが必要になる。

一人ひとりにそんな時間はない。みんな忙しい。仕事や勉強だってしなくてはならない。


少なくとも、尖閣諸島や竹島、北方領土、そして北朝鮮による拉致問題については、政府見解を学校で教え、これからの日本人の共通見解を育てるべきではないだろうか。日本人全体の、領土・領海・領空に対する意識を高めていくことにもなる。


最後に、領土・領海・国民に対して、権利の侵害が起こっている主なものについて、外務省のページをまとめてみた。

上記リンクのほとんどがトップページの「地域・各国情勢」というラベル下に掲載されている。単なる情勢分析ではないだろうに、このラベル設定は適切なのか?

外務省のトップページに、領土、領海、領空という言葉が全く無いことも問題だ。

3 件のコメント :

  1. 最近、明らかに日本は中国にいじめられているでは?と感じます。中国の行動が増々エスカレートしても日本はほとんど黙っているから、中国のS魂がより燃えてくるというか・・・

    去年の尖閣事件以降、ハッキリ言って中国は日本をナメ切っているのだろうと思います。日本にはナメられないための様々な実力はあるのに、覚悟が無いためにその実力を示すことができない。

    そろそろ日本は覚悟をもって、眠れる獅子の牙を見せておくべき時期だと思いますね。政府、外務省には是非その姿勢を見せていただきたいと思います。

    返信削除
  2. 見せていただきたいと思いますが、現政権では期待薄ではないかと危惧しています。特に素人発言した防衛大臣にはガッカリですし、そのような大臣を任命した野田首相にもガッカリです。

    沖縄県は「総合的安全保障研究推進事業」として、安全保障を独自に対策していくことも考えているようです。もはや国に頼っていられないと自ら動き出す自治体が増えるかもしれませんね。安全保障こそ、国の仕事だと思うのですが。

    返信削除
  3. 新宿駅にたくさん浮浪者がいます。どうしてその人たちを船に乗せて尖閣諸島へ送らないのですか。島民として釣りをしたり、読書をしたりして、日常を過ごす生活者がいれば、日本国籍の住民がいるということで、領有を主張できますが、無人島では主張の根拠が乏しくなります。
    職にあぶれた人などもたくさんいる昨今、これらの人々を問題の島に送ることは大変国策にかなっていると思われます。
    3食保証し、その島で快適な生活をさせると約束すれば、たくさん応募者が来ると思います。

    返信削除