先日、奥多摩にあるせせらぎの里美術館に「稜線の風の如く 犬塚勉展」を観に行きました。
犬塚勉さんを知ったのは、去年NHKの「日曜美術館」で彼の特集を見たのがきっかけ。
日曜美術館は、それまで一度も見たことがありませんでした。
手嶌葵ちゃんが、好きなテレビ番組として日曜美術館を挙げていて、そんなにオモシロイのか?とたまたま見た時に流れていたのが、彼の特集のアンコール放送でした。
一見、写真と見間違うようなリアリティがありながら、リアルを通り越した”真の現実”が表現されているようで、一目見て「これは観に行きたい!」と思いました。ですがアンコール放送だったので、実際の美術館での展示は既に終了しており、とても残念だったのです。
それから日曜美術館は毎週欠かさず見る、お気に入り番組になりましたが、彼の作品ほど、見たい!と感じるものはなく・・・。どうにか目にする機会はないものかと、せせらぎの里美術館のホームページを細目にチェックしていたところ、今年も犬塚勉さんの作品の展示が行われることに!
そして、春から続いていた仕事が終わり、ようやく先日、展示会に行くことができました( ^ω^ )。
期待通り、素晴らしかったです。
私は特に「梅雨の晴れ間」が好きなのですが、湿気を帯びた草の匂いや、その場の湿度、空気感までが感じられ、匂い立つような絵でした。遠くから眺めると、その場に本当に草はらが広がっているようで、思わず絵の中に駈け出して行きたくなるほどでした。
その他の作品、「暗く深き渓谷の入口」なども含めて、彼の描くものは、美術館へ向かっている途中でも目にしたような、何気ない風景ばかりで、それが余計にリアルでした。
7月25日まで開かれています。奥多摩散策を兼ねて是非訪れてみてはどうでしょうか。
多摩川沿いをてくてく歩くだけでも、かなりの森林浴効果がありますよ~。